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2013年6月3日月曜日

SHIVチャレ:飯田コラム③  宮古島Shiv チャレンジ



こんにちは。宮古島Shivチャレンジコーチの飯田です。

半年以上に渡り続いてきた宮古島SHIVチャレンジがついにフィナーレを迎えました。 
 
結果から申しあげますと、あっきーは残念ながら都合によりスタートできませんでしたが、ちゃこさんは11時間1414秒、総合613(女子49)、年代別7という見事な成績で完走する事ができました。チャレンジの締めくくりとして、コーチとして見た宮古島大会で感じた事をまとめてみたいと思います。

大会会場まで来ると、もうやるべき事は限られています。それは、レース本番でこれまでの練習で積み上げてきたパフォーマンスをしっかりと出せるように、道具の用意、確認やスケジュール、コースなどの把握といった準備を怠らないで、体調や気持ちを整えていく事です。

19日金曜日の午後にちゃこさんと合流した時は、初ロングを控えて少々不安げな表情でしたが、レース前日の20日土曜日の朝、大会スイム会場で試泳をした時は、とても楽しそうに泳いでいましたし、これまでの練習の経過と様子を見る限り、直前の準備さえ怠らなければ、間違いなく良い結果がでると確信していました。




迎えた大会当日でしたが、朝から曇り空で、かなり強めの、しかも冷たい北風が吹いていました。準備を済ませ、さて、スイムスタート会場まで移動!というスタートまであと30分程といった所で、海の状態が危険であるとの判断が下り、スイムパートの中止が発表されました。結果、大会史上初のデュアスロン(ランーバイクーラン)での開催が決定しました。

多くの方がウェットスーツを着て、スタート会場に向かいつつある時間帯でしたので、会場は一時混乱していましたが、無事、定刻通りにスタート。ちゃこさんも、こうしたハプニングにも動じず、こちらに手を振るほど余裕を持って、そして元気に走り出していきました。

スイムが中止になるほどの強風であった為に、次のバイクパートではかなり苦戦を強いられた方が多かったようです。向かい風が強くて想像以上に疲れてしまった。DHポジションが危なくて取れなかった。そういった声も多く耳にしました。

また暑さと日差しの強さが印象的な宮古島ではありますが、この日は観戦しているだけだと、寒くて上着が必須なほどの涼しさ(寒さ)。ランパートではこの予想外の寒さにやられてしまい完走できなかった方も多くいたようです。曇りで暑くなかったのにも関わらず80%とかなり低い完走率が、レースの厳しさを物語っています。特に初ロング挑戦という方には少々厳しい条件だったのかと思います。

このような厳しい条件下ですと、やはり練習を十分に積んでいる、準備をしっかりとしてきているといった総合的な強さを持っている人ほど有利になってきます。

ちゃこさんは、これまで、竹谷さんによるBody Geomtery フィットで、ぺダリングとポジションのチェックを受け、効率的なぺダリングと無理・無駄のないフォームの習得に努めてきました。また練習でも、なるべくDHポジションでトレーニングをする場面を作るといった本番を想定した工夫もしてきました。こうした様々な準備が活きてきたのでしょう。多少の練習量の不安はあれども、この強風吹き荒れる過酷なバイクパートを難なくこなしていました。またバイクパートを難なくこなせた事が、余裕がある状態でランニングに移れる事になり、自身の本来持つランニングパフォーマンスをより発揮できるという事にも繋がりました。

トライアスロンのレースでランニングのパフォーマンスが課題と感じている方は、意外にその原因がランそのものではなく、実はバイクのポジション、ぺダリングを含めた走り方にあったという事例も多々あるので、是非、一度フォームやぺダリング、ポジションを見直してみると良いかと思います。

さて、話をレースに戻しますと、ちゃこさんは、ランニングに入っても、これらの強みと、それまでのハーフマラソン、駅伝などスピード練習、仲間との練習、皇居での30キロ走などで積み上げた練習の成果を遺憾なく発揮し、ランラップ4時間33分と快走。ゴールである競技場に入ってきた姿もこちらがびっくりするぐらい元気で、とても充実した表情でした。

周囲からの期待、レースに対する不安はかなりあったかと思いますが、レース中の表情やタイム、動きを見ていると、要所要所にきちんと準備ができているからこその、強さと余裕が垣間見えました。急遽デュアスロンになり、完走率80%、女子は70%と厳しい条件の中でのこのタイム、年代別7位という結果。初ロング、初宮古島としては文句なし100点満点のレースと言えるでしょう。


今回のちゃこさんのチャレンジは、同じように初ロング完走を目指した方、そしてこれから目指す方にとっても大きな影響、自信を与えてくれたのではないかなと思います。

ロングディスタンスの完走した時の、日常生活では到底味わえない充実感たるや、競技歴の長い私でも未だに表現しがたい程に感じる事ができます。
皆さんもぜひ、しっかりと準備をして、トラアイスロンに、そしてロングディスタンスにチャレンジし、その魅力を存分に感じていただけたらと思います。