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2013年11月11日月曜日

レッドブル・ホーリーライド2013 レースレポート

11月3日に大阪の勝尾寺で行われたレッドブル・ホーリーライド2013に参加した、キャリー・リーさんからレースレポートが届きました。

美しき勝尾寺
開催日:  2013113
会場:  勝尾寺(大阪府箕面市)
大会概要:  3回レッドブル・ホーリーライドが日本で開催され、120人が男女混合のマウンテンバイクレースに出場し、上位32人が準決勝に進出、さらに準決勝の上位4人で決勝を行って優勝者を決定しました。コースは境内を頂上から駆け下りるダウンヒルで、途中には階段がいくつもあります。また、大きなドロップジャンプ台やコーナー壁、短い急な上り階段、滑りやすい急カーブなど、様々な障害物が設置されていました。
レースリポート:

私がレッドブル・ホーリーライドに出場するのはこれが2回目です。この美しい寺に着いてすぐ、ここは日本の自然や文化と特別なつながりがあるロケーションでレースができるなんて、素晴らし過ぎて夢のようでした。この寺の美しさや日本文化との歴史的なつながりに触れ、このような場所で行われる大会に出場できることをとても誇らしく思いました。うちのチームメンバーは3人。私キャリー・リー、メカニックのサトウさん、私と同じくライダーのマイルズ・ハンです。サトウさんは、この大事なレースのためにメカニックを引き受けてくれました。このレースではバイクを最高のコンディションにもっていきたいと思っていましたが、サトウさんのおかげでそれが叶いました。


サトウさんは前の晩に私たちのホテルの駐車場で2時間半かけてバイクの整備を全部やってくれました。私たちはタイヤを交換し、サスペンションのセッティングを変更し、石段走行やスプリントに適した調整も試しました。私が選んだバイクはスペシャライズドのDemo 7。このコースならバイクは少し軽めがいいと思い、重量が抑えられて石段走行時の衝撃をある程度吸収してくれる単クラウンフォークを選びました。私のバイクは夢のように疾走し、結果的には吉と出ました。

このコースはいくつもの階段と様々な障害物の連続でした。全体の距離はとても短いのですが、11秒が勝負の分かれ目です。どの難所もタイヤを正しく当てなければなりませんし階段は要注意ですが、常にスピードを意識してベストタイムを狙います。コースの終わりには500メートルもの長いスプリントセクションがありました。ここに来るまでにタイムロスをしてしまったライダーにとっては挽回の大チャンスです。出場者ミーティングに出たマイルズと私は、予選でのスタート順が私は1番、マイルズは2番になっていると知らされました。私はすっかり緊張してしまいました。何しろ本格的なダウンヒルレースに出るのはほぼ2年ぶりなのです。どんなレーサーでも、これほど長いブランクがあれば、まだやれるだろうかと不安な気持ちになるものです。とはいえ今シーズンはウィスラー・カナダも含めてたくさん走っていますので、私は大丈夫、コンディションもかなりいいしやれると思いました。ただ、出場するダウンヒルレーサーたちの中で順位がどうなるかは分かりませんでした。何しろトップクラスの女性、男性レーサーたちが皆このレースに顔を揃えていたのです。でも、私は正しい心構えができているしこのコースではかなりうまくやれるはずという大きな自信がありました。午前中の練習では、怖いなと思うコーナーが1つありました。コース最後の石段の手前にある、最後の平坦なコーナーです。私はいつもここでスピードを落としてしまいました。スリップが怖くて慎重になっていたのです。

スタートの号砲がなると同時に飛び出すキャリー・リー
スタートゲートでスタンバイしていると、アナウンスが流れました。小雨が降り出して路面が少し濡れているので、大きなドロップジャンプ台とコーナー壁の水気を拭くためにスタートを5分遅らせるとのこと。これを聞いて少し不安になりましたが、雨が降ろうと関係ない、ベストを尽くすだけだと自分に言い聞かせました。結局のところ、私にとってはかなりラッキーでした。30人ほどがスタートしたときに雨脚が強くなってきたので、多くのレーサーに比べれば私は雨の影響を大して受けずにすんだからです。ただ、コースはあまり濡れていなかったのに私は何度かスリップしました。また、最後の平坦なコーナーではかなり慎重になってタイムをロスしてしまい、あそこはもっと積極的に行くべきだったのにと自分で自分に少しがっかりしました。そこで、タイムロスを取り返そうと最後のスプリントセクションに一層力を入れました。全体として見れば、私は最初から果敢に攻め、常に全力でペダルを漕ぎ続けました・・・石段を駆け下りるときでさえも。そんな私にDemo 8は素晴らしく応えてくれ、とてもスムーズに走ってくれました。フィニッシュし、満足のいくタイムが出ましたが、最後の平坦なコーナーであれほど慎重になっていなかったらどれだけタイムが縮まっていただろうと考えてしまいました。レースは終わりました・・・あっという間でした。私のタイムは57秒をわずかに切る56秒でした。座り込み、脚がしびれてピリピリするのを感じながら、上位32人に残れるかな・・・と考えていたところ、結果は34位でした。あと2人というところで惜しくも準決勝進出を逃しましたが、女性選手の中ではトップだったと分かり、大喜びしました!何しろ2年ぶりのレースでしたから、私にとっては大きな意味のある結果でした。私はまだやれそうだと思い、レース勘が戻ったように感じました。

レッドブル・ホーリーライド2013のコースを走るキャリー・リー
レーサーもサポーターも素晴らしい人たちばかりでした。その中で競い合い、好成績を出せたことは光栄です。もちろん、多くのレーサーが濡れた路面に苦戦させられたのに対して私がラッキーだったことは分かっていますし、そのおかげで有利だったのも事実ですが、その一方で私には1番スタートのプレッシャーがありました。結局のところ女性レーサーの中でトップになれて嬉しいです。どんな条件であれレースはレース。一度出た結果は変えられません。応援してくれたサポーターの皆さんとメカニックのサトウさんに心から感謝しています。このレースで素晴らしい経験をさせてもらい、次の2014年シーズンに向けて意欲を新たにしました。次のシーズンで、満面の笑みを浮かべ心からの達成感にひたるのが今から楽しみです。この素晴らしい大会でスウィートライダーズに応援、協力を寄せてくれた皆さん、ありがとうございました!

キャリー・リー





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