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2011年10月12日水曜日

片山プロ(♀)のテストライドリポート

Test Ride Report
Bike : Fate Comp Carbon 29 15インチ)
Rider : Rie Katayama (身長157cm
使用期間:2週間

ジャパンシリーズ最終戦である瀬女大会を含めて2週間、女性用カーボン29erであるFateのテストライドを行いました。使用したモデルはFate Comp。ポジション出しのためステム、サドル、シートポストを交換し、レースではホイールも交換しました。それ以外のパーツなどは全て試乗車のままです。

今シーズンのメインバイクは女性用26インチフルサスのERA2004年から常に26インチフルサスを乗り続けてきました。先月は26インチのハードテイルを乗ってみましたが、その変化よりも明らかに違うのが29er。「全く新しい乗り物」というワクワク感がありますし、新兵器でどこまで成績を伸ばせるかという新たな可能性も感じます。乗り方やポジションなどまだまだ詰めるべきことはありますが、全体的な感想としてはぜひ来年のレースで本格的に使ってみたいと思えるバイクでした。

レースシーンで年間を通して、海外のレースを含めて使うにはさらなる軽量化と性能アップのために交換したいパーツは沢山ありますが、ホイールだけ交換すれば国内レースで充分通用するクロカンバイクがこの値段で買えるというのはかなりコストパフォーマンスが良く、お勧めのバイクです。

以下、テストライドのレポートです。
また、瀬女大会のレースレポートはこちらにあります。














 
*ポジション*
轍屋にてBG-Fitをしながら煮詰めていった。バイクが変われば乗り方も多少変わって、ポジションも変化していくものだと思うので今まで乗っていたERAと全く同じではないけど、出そうと思えば同じポジションも問題なく再現できる。小柄な女性でさらにレース仕様となるとポジション出しがネックだと思っていたけど、それは問題ないようだ。

瀬女のレースではSPECIALIZED100mm17°ステムにシムを入れて-21°で使用。今までよりもサドルからハンドルまでの距離が3cm長くなった。29インチは慣性を使ってバイクを転がしていきたいのでロードに似た「遠く・低く」のポジションにしてみたくなる。けど、行きすぎると凸凹のあるオフロードでケイデンスをキープするのが難しくなる。踏みだけのペダリングになってしまって後半まで体力が持たないので注意。

ハンドル幅は今までよりも2cm長い620mm、バーエンドはなし。下りで障害物があってもBIG Wheelは減速せずにどんどん加速していくので、ハンドル幅を広くして抑え込みたいのが幅を広げた理由。

*下りの走破性*
初めて29erでオフロードを走った時に驚いたのが下り始めの加速感。26インチの感覚で乗っていると重心が後ろに置いていかれてしまうほど加速が良い。木の根などの段差がとても小さく感じられ、何も操作しなくても、ラインを間違っても、とりあえず下れる安心感がある。

ブレーキング時もタイヤの接地面積が大きくてグリップが良いので安定している。ブレーキをかけるとバイクは不安定になるものだけど、まだスピードが出せないオフロード初心者の人はスピードを出せるライディングに慣れた人よりもよりハードなテクニックを要してますます大変に…という問題をクリアーできるのでは?29erならゆっくりスピードでも安定して下ることが出来る。


レースという観点ではとにかく加速が良いのでそれに応えられるだけの技量がライダーに必要だと感じた。もちろん26インチと同じスピードで下るならより余裕があるのだろうけど、限界まで攻めるとさらにスピードが出るので、それに対応する技術が欲しい、とレースで感じた。

*登りの走破性*
最初にトレイルライドに出かけたとき、斜度のある登りが楽に登れることに驚いた。バイクが安定しているのでじっくり踏んでいってもグリップが良く、前に進むことが出来る。26インチだと素早くトルクをかけないとバランスを崩して転びそうになる斜度のある登りをのんびりとしたペダリングでも恐怖心なく登りきることが出来る。パワーの小さい女性には嬉しいことだ。

この日は普通のアルミホイールにチューブドタイヤだったので「のんびりトレイルライドならメリットを感じるけど、レースとなると車輪の大きさと重さを感じて辛いな」というのが正直な感想だった。巡行に入れば速いけど、コーナーの立ち上がりや、何かを乗り越えた後の再加速がかなり重く時間がかかるのだ。先を急がないトレイルライドならじっくり踏みなおせば問題ないけど、レースではそうはいかない。





しかし、瀬女でレースのときにRovalのカーボンホイールとS-WORKSタイヤをチューブレスで履いたら驚くほど印象が変わった。全く違うバイクともいえるほど乗り心地が違う。レースで戦うには、29インチの場合特にホイール周りの性能と軽さにはこだわった方がよい。26インチよりもかなり大きな影響を与えるのがホイール周りだと感じた。

*コーナリング*
タイヤの接地面積が大きくてグリップが良いので安定して曲がれる。私にとっては26インチよりも曲がりやすい。29erの弱点がコーナリングというのは昔の話なのかもしれない。




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